生活習慣について

【食べるプラスチック】トランス脂肪酸に注意

トランス脂肪酸を含むマーガリン

脂質とは

脂質は5大栄養素のひとつで体を動かすためのエネルギー源です。また、細胞膜や血液、ホルモンなどの材料にもなります。脂溶性ビタミン(ビタミンD、A、K、E)の吸収をよくするといった働きをする栄養素です。脂質は高カロリーなのでダイエットや健康を考えると一般的には悪者にされがちです。誤解されている方が多いようですが、脂質の働きは単に脂肪になるだけではありません。私たちの脳の60%は脂でできています。身体が正常に働くためには必要な脂質もあるので紹介します。

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脂肪酸について

脂肪酸は脂質の主成分で、大きく分けると「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2つに分けることができます。

飽和脂肪酸

主に動物性の脂で、一部は植物性も含まれます。酸化しにくく常温では固体であることが多く固い脂肪とも呼ばれています。身体の皮脂に近い性質を持ち体内で様々に利用されます。しかし悪玉性の脂肪なので摂りすぎには注意が必要です。

例:肉類の脂、バター、乳製品、ココナッツ油、ヤシ油

不飽和脂肪酸

主に植物性で常温では液体です。不飽和脂肪酸はコレステロールを下げる働きがあり大きく、トランス脂肪酸、多価不飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸の3つに分けられます。中でも多価不飽和脂肪酸は必須脂肪酸とも呼ばれ体内で作ることができないため食品から摂取する必要があります。多価不飽和脂肪酸の中でもオメガ3は脳の機能を高めるなど他の脂肪酸にはない有効な働きがあります。また、トランス脂肪酸は体にとって悪い影響があるとされ、アメリカや様々な国で使用が制限されていますが日本では野放しに近い状況にあり、私たち消費者が見極めて注意していく必要があります。

トランス脂肪酸について

不飽和脂肪酸に水素を添加し化学変化させたものです。自然界には存在しない分子構造をしていて、欧米ではすでに規制が始まっています。その代表的な食品がマーガリンです。トランス脂肪酸はコーン油、大豆油、なたね油、パーム油などの植物性の脂を原料にしてつくられています。

通常は液体ですが、固形に精製する際にトランス脂肪酸という自然界には存在しない不自然な分子構造になります。

トランス脂肪酸はなぜ体に悪いのか

  • 体内で分解することが難しい
  • LDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪を増加させる
  • HDLコレステロール(善玉コレステロール)を減少させる
  • 心臓病をはじめ様々な病気の引き金になる

トランス脂肪酸の怖いところは、体の中で分解・代謝することが難しく、その際に多くのビタミンやミネラルが消費され、体に大きな負担がかかるということです。ビタミンやミネラルは体が上手に機能するために必要なものです。そのためにトランス脂肪酸を分解する際に多く消費してしまうと体の機能に障害が出る恐れがあります。

また、老化やがんの原因んの1つである活性酵素をつくり出したり、私たちの寿命と関係の深い酵素もたくさん消費してしまうなど、美容の観点からみても非常に注意が必要な脂肪酸なのです。

トランス脂肪酸を多く含む食品

フライドポテト、菓子パン、アイスクリーム、ドーナツなど植物性油脂を加工に用いた子供や女性が好む食品に多く含まれています。

トランス脂肪酸の一種であるショートニング

トランス脂肪酸の一種で、植物油、動物油などを原料にして作られた加工油脂です。油脂が100%で、主として食品工業用原料に使われます。ショートニングの名前はショートネスshortness(もろさ、砕けやすさ)に由来し、クッキーやパイに加えてサクサク食感をつくるものです。通常の植物油よりも、酸化に対して安定性が良いため、広範囲に使用することができます。用途としては、製菓、製パン、揚げ油などの調理用、アイスクリームなどにも使われています。

ショートニングを含む食品

クッキー、パイ、アイスクリーム、揚げ油用、お菓子、ファストフードなどをはじめ、現代には多数のショートンングを含む食品があります。

まとめ

脂質とひとくちに行ってもいくつかの分類があり、その役割や体に対する影響は様々です。今回はトランス脂肪酸についての紹介でいしたが、改めて食感が良かったり見た目が良いものは良くするための加工が施されていることが分かります。パーティーやイベントでたびたび登場するフライドポテトやケーキは美味しいです。お風呂上がりのアイスクリームなんていつもより特別に美味しいのは不思議。
日本は欧米と比べてトランス脂肪酸をはじめ食品添加物に対する規制が厳しくない現状にあります。今後は徐々に規制されていくことは予想されますがまだまだゆるゆるです。
すべてのものが身体に悪いわけではありませんが、知っているということはとても大切なように思います。

 

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