日本人は胃腸が弱いといわれます。
欧米人と体質が異なるのは、昔から、その国の人がその土地に合った暮らしをしてきた結果です。
しかし、最近の日本人の食事は大きく変化してきました。昔はお米を中心とした和食でしたが、今では洋食・中華と何でも食べることのできる環境にあります。
つまり、日本は「飽食国家」です。
”飽食”の問題
食生活の変化に伴い、日本的な食事は少なくなり、欧米的な食事が多くなっています。ここ30年ほどで、お米の消費量は半分近くに減少し、今後も減少していくと推測されています。また、肉、乳製品、油脂類、砂糖などの消費は2~3倍に増加しています。
農業技術や保存技術の発達もあり、季節の食品に対する意識が薄れ、いつでもどこでも食品が手に入る環境は便利な反面、栄養価の点では良い事ばかりではないようです。
このような急激な食生活の変化によって、日本人の体型も大きく変わりました。医学の進歩もあって寿命は延びましたが、肥満をはじめとする生活習慣病が非常に増えました。増加の原因は、糖や脂の摂りすぎなど食の変化に加えて夜型生活への移行等、食事や生活リズムの乱れが考えられます。
現代人の食生活が招くリスク
食生活の変化がもたらした病気
・悪性腫瘍(がん)
・高血圧
・心筋梗塞
・脳卒中
・痛風
・アトピー性皮膚炎をはじめとしたアレルギー
・気管支喘息
これらの生活習慣病をはじめ、欧米人の多くが悩む病気と同じ病気が日本人でも増えてきました。
日本の食生活『和食』
日本の食文化は、米を主食にして、豆・魚・海藻・野菜などをたっぷり入れた食事が特徴で、究極の長寿食として世界中の人々に注目されてきました。
日本の食文化は日本の気候風土を取り入れ、季節ごとに採れる「旬の食材」として調理して、季節ごとの料理を楽しむことが出来ます。それに加え、日本料理は味だけではなく、見た目も美しく大切にしています。和食は、栄養価も高く、からだにやさしい食材を組み合わせていることも特徴です。
和食離れの問題
外食産業が発達し、食の欧米化、ファストフード、コンビニなどの普及により、日本人の食生活や食文化が、失われつつあります。日本の食生活が変化することは、食に対する知識の低下を招くだけではなく、私たちの健康を失う重大な要素の1つになりかねません。
さいごに
『和食』は世界からみても健康を誇れる食文化です。
和食の魅力を伝えることは、それと同時に、健康の推進にも繋がります。こちらでは、健康法の1つに酵素ファスティングを紹介していますが、食事の内容のベースは「和食」です。ファスティングに取り組む際にも和食についてはしっかり指導させていただいています。