「糖質制限ダイエット」という言葉は、ほとんどの人が一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
こちらは糖質を控えて行うダイエット法ですが糖質制限ダイエットがブームになっていた4,5年前では、糖質制限に関する多くの情報が流れて良くも悪くもダイエットの話題の中心になっていました。
少しブームが落ち着いたところで、今一度そのやり方と効果について紹介したいと思います。
糖質制限食とは、従来のダイエットでは禁忌とされていた肉やチーズなどの高カロリー食品を積極的に摂取するものです。しかも、運動不要、飲酒OKの夢のようなダイエット法です。
カロリー制限はもう古い?!
[box class=”yellow_box”]カロリーとは物質を燃やした時に生まれる熱量の単位[/box]
カロリーを減らすこと、つまり食事量を減らせば当たり前ですが痩せます。しかし、実際には身体に必要な栄養素が供給されずに筋肉は減り肌のハリもなくなってしまいます。そして、身体は今ある栄養だけで生き延びようとするために”省エネ”になり代謝が落ちてしまいます。これは逆に吸収率がアップすることに繋がるので太りやすくなってしまいます。
栄養不足は、冷え性や貧血など数々の不調を招き、女性なら月経不順や無月経に繋がることも。
痩せるためにと、必死の思いで食欲を我慢するのがカロリー制限ですが、実際は不健康の原因で、太りやすいからだを作ってしまうだけということです。
糖質制限のココが凄い
即効性が期待できる
これは、効果を早く求めたい人、大体のひとにとっては嬉しいところ。
ではなぜすぐに効果が現れるのか?
糖質中心の生活から、タンパク質と脂質中心の食生活に変えることでカラダはブドウ糖をエネルギーにしている状態ではなく、脂肪からつくられるケトン体という物質を使うようになります。
常に脂肪を使う状態にシフトすることで脂肪燃焼が起こり太りにくい体質を作ってくれるというわけです。
ケトン体は脳のエネルギーにもなります。脳の唯一のエネルギー源となるのが”ブドウ糖”と考えている人も多いかもしれませんがそれは間違いです。体内にブドウ糖が無い状態になると糖新生という働きが起きて身体の中でブドウ糖を作り出します。糖質制限食は高たんぱく、高脂質なので、エネルギーが無くなってしまうことはまずありませんので安心してください。
引き締まった身体づくり
タンパク質をしっかり摂ると、身体に筋肉がつきやすくなります。そして基礎代謝が上がるので痩せやすい体質になります。タンパク質の消化には大きなエネルギーが必要で、食事誘導性熱代謝が上がるので身体がポカポカになり生活活動代謝もアップします。
肉、卵、チーズなどの動物性たんぱく質中心の食生活で筋肉や骨が丈夫になることも期待できます。
糖質制限食は”ヘルシー”と思われている食事とは正反対ですが(カロリーから考えた時)驚くほどの効果が期待できるのは事実です。
[box class=”pink_box”]ポイント
◎カラダに必要不可欠な栄養素を毎日きちんと摂取する
◎必要ではない栄養素はなるべく控える[/box]
過度の糖質制限が体に及ぼす影響
糖質制限ダイエットが流行ったと同時に、炭水化物(糖質)を完全にシャットアウトすることのリスクを大きく報じられました。
それについては、極端なやり方をメディアなどで大きく報じたことが原因と考えられます。炭水化物(糖質)は身体に必要な3大栄養素のひとつです。
ただ、糖質の摂りすぎが肥満や老化の原因となり、糖質制限を行うことで肥満を防ぎ、老化を遅らせるばかりでなく糖尿病などのさまざまな病気を予防できると考えられています。
最後に
私たちの健康を維持するためには、毎日の必須栄養素の摂取が欠かせません。それを続けることが健康づくりのポイントであり、もっと言うとダイエットやシェイプアップに繋がります。ダイエット成功のカギはなんといっても、あなた自身に合うか合わないかが一番重要なポイントです。
ここで紹介した糖質制限食(MEC食)やり方は非常にシンプルです。極端に糖質を抑えることだけに目を向けるのではなく、日頃の意識として捉えて習慣としていくことで、自然と理想体型の維持に繋がると思います。
私が指導しているファスティングもそうですが、前向きな気持ちで取り組めること、若しくは長く続けられるな、と感じられる方法を選択してくださいね。