サーガディアンリズムという言葉をご存知ですか?
日本語で略すと「サーガディアンリズム=概日(がいじつ)リズム」と言います。1日(24時間)のうちで周期的に変動する生理現象のことで、ほとんどの生物に存在しています。簡単な表現をすると「体内時計」を示します。
サーガディアンリズムってなに?
サーカディアンリズムは体内時計によって調整されており、私たちが生活していくうえでとても大切な存在です。具体的には、睡眠と覚醒のサイクルや血圧・体温・ホルモン分泌などがサーカディアンリズムによって変動しています。
サーカディアンリズムが乱れてしまうと不眠などの睡眠不足をはじめ、高血圧や糖尿病、心臓血管系疾患など多くの生活習慣病を引き起こす原因となります。
サーガディアンリズムと光の関係
わたしたちは、夜になれば自然と眠たくなり、朝になると自然に目が覚める生活をしています。
サーガディアンリズムの語源は、ラテン語で「約(=サーカ)1日(=ディアン)」です。サーカディアンリズムは厳密にいうと24時間ぴったりではありません。
24時間よりも少し長いといわれていて、このズレをどこかでリセットする必要があります。このズレを修正し、毎日規則正しいリズムを刻むために重要な役割を担っているのが、「日中は明るく、夜には暗くなる」という日常における一日の光の変化です。特に、朝の光にはサーカディアンリズムのズレをリセットする効果がありますので、朝起きたらカーテンを開けて日の光を浴びることはとても大切なのです。
サーガディアンリズムが乱れると…
無意識のうちにカラダは働いていますが、このリズムが狂ってしまうことで、体調を崩す原因に繋がります。下記の原因が当てはまる人は睡眠のリズムを崩し、睡眠の質も悪化してしまいます。
原因
〇仕事で遅くまでパソコンをしてブルーライトを浴びる
〇1日中スマートフォンを使用する
〇夜にコーヒーを飲む
〇夜食を食べるなどの行動
寝だめは効果がない!?
まず、睡眠は心身の疲労を回復させるとともに生活習慣病の予防や肥満の予防にも大変重要です。人の体に備わっている体内のリズムは約24時間で、これによって自然に朝目が覚めたり、夜眠くなったりします。
結果、寝だめをすることによって逆に睡眠のリズムなどの体内リズムが崩れ、体に悪影響を与えると考えられています。毎日決まった睡眠時間をとることが必要ということですね。
サーガディアンリズムに合った生活習慣
「朝起きたらカーテンを開け、しっかりと太陽の光を浴びること」
朝の光には、サーカディアンリズムのズレを整える効果があるだけでなく、夜、いい眠りにつくために必要不可欠なメラトニンというホルモンの夜間分泌を促進してくれる効果があります。
逆に夜は、明るすぎる光は避けて暖色の中で過ごすと良いですね。
「日中は明るく、夜は暗く」はカラダのリズムを整えるためには大切です。