前回の記事では発酵食品について書きましたが「酵素」と「発酵」はとても関係があります。生活の周りには発酵食品をはじめ、発酵に関わるものが多く存在します。この「発酵」を実際に行っているのが「酵素」です。
Contents
「酵素」とは
3大栄養素といえば「炭水化物・タンパク質・脂肪」
5大栄養素といえば「3大栄養素+ビタミン・ミネラル」
最近では、6番目に「食物繊維」が追加されました。もちろん、これらの栄養素は大切です。しかし、私たちの生命を維持するうえでもっと大切なものがあります。それが酵素です。この酵素は、生物が摂取したものを消化する段階から、吸収、排泄に至るまでの過程に関わっており、生命維持には欠かせません。
具体的な酵素の働き
◎食べた物の消化
◎栄養素吸収
◎身体に必要なたんぱく質やホルモンの合成
◎有害物質の解毒
◎タンパク質をアミノ酸へ分解
酵素が生活に欠かせない理由
酵素といっても「消化酵素」「代謝酵素」「食物酵素」に分類されます。
消化酵素
食べ物の消化の際に使われます。唾液や消化液などに多く含まれます。ご飯などに含まれるでんぷんを分解する時にはアミラーゼという酵素が働きます。消化酵素がなければ、エネルギーも栄養も摂取することはできません。
代謝酵素
呼吸、脳の運動、排泄、肌の新陳代謝、自然治癒力など、すべての生命活動に代謝酵素が働いています。
食物酵素
消化酵素や代謝酵素は、無限に分泌されるわけではありません。日頃たくさん食べている人は消化酵素が多く使われてしまいます。酵素がたくさん含まれている生野菜や果物を食べることで消化酵素をあまり使わずに済みます。また、不足している酵素を補うこともできます。例えば、ジアスターゼという酵素は、大根の細胞が持っているもので、消化吸収を助けてくれます。
つまり、消化酵素の無駄使いをしなければ、代謝酵素が減らずにすみ、身体を健康な状態に保つことが出来ます。
酵素はいつ摂るのがいい?
1日のうち、どのタイミングで酵素を摂ればいいのか?どのように使われるのかについて、体内での働きを3つに分類し、それぞれについて詳しく紹介します。
排泄の時間(午前4時から正午まで)
代謝酵素がメインで働いている時間帯です。消化酵素をつかいすぎないためにも、朝食は過度に摂らず、生の酵素として消化に負担をかけないフルーツや生野菜を摂ることをお勧めします。
◎朝食と一緒に、または朝食代わりに酵素ドリンクを飲むと良いでしょう。
摂取・消化の時間(正午から20時まで)
消化酵素が活発に動き出す時間帯です。食物繊維を多く摂ることで、無駄なコレステロールや糖質の吸収が抑制され、便と一緒に排泄されます。
◎昼食時や夕食時には、みそ汁などの発酵食品を積極的に摂ることをお勧めします。
睡眠の時間(20時から4時まで)
細胞の新陳代謝が行われる時間です。寝る2~3時間前までには食事を済ませ、0時までには就寝しましょう。酵素が元気に活動してくれることで、代謝が促進されます。可能な限り、酵素の活動時間を意識して、酵素の無駄遣いを減らしましょう。
◎入浴前に飲む酵素は、新陳代謝を促進してくれます。
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